色が変わる幻想的なハーブ
マロウブルーは日本で「うすべにあおい」と呼ばれるハーブです。
お湯を注ぎハーブティーにすると、青〜薄紫色の非常に美しい見映えになるので女性に人気のハーブの一種です。さらにレモン汁を加えると、アルカリ性から酸性に傾くことによってドラマティックなピンク色に変化します。
その変化は朝日が昇る前の空の様子にも似ていることから、マロウブルーは別名「夜明けのハーブ」とも呼ばれているロマンチックなハーブなのです。
ちなみにお菓子のマシュマロは、このマロウブルーの根を原料にして作られているんですよ。
学名: Althaea officinalis(マーシュマロウ)/ Malva sylvestris(コモンマロウ)/Malva maschata(ムスクマロウ)
別名:ハイマロー、モールス、チーズフラワー、ブルーマロー、コモンマロー、ウスベニアオイ。
惑星:金星/月
元素:水
成分:根にはフラボノイド、クマリンおよびカフェイン酸、サリチル酸およびバニリン酸を含むポリフェノール酸、多糖類を含む粘液。葉や花には、フラボノイド、そしてカフェイン酸などのポリフェニックが含まれています。
性質:鎮静
サバト:ベルテイン祭(ワルプルギス)
マロウブルーの効能
体への効能:喉のイガイガや咳に
マロウブルーは、呼吸器、尿路、消化器系の粘膜の炎症に適しています。
去痰薬としても優秀で、乾いた咳や喉の痛みにも良く、軽度の鎮咳薬になるので、喉の調子が悪い時や咳が長引く場合はハーブティーとして飲むのがおすすめです。フランスでは、伝統的な風邪薬の一つとして用いられています。
下痢や軽度の便秘にも効果的で、根の部分は消化管の不調にも適応します。
また、虫刺されや傷薬のための素晴らしい魔女の軟膏を作る材料になります。
心への効能:精神の柔和。ゆとりを与える
マロウブルーは、精神面、感情面にそっと柔軟性を持たせてくれます。
心に余裕がなくストレスを感じていて、他人に対して攻撃的になってしまう時、態度がかたくなになっている時などに、気持ちを安定させてくれる作用があります。
他人と柔和なコミュニケーションを築きたい時に、そっと心にゆとりを与えてくれるハーブです。
マロウブルーの魔術的な用途
マロウブルーは月と金星の二つの惑星の性質を持っています。
月の対応ハーブはホルモンのバランスを整え、軽度の痛みを和らげ、そして穏やかな眠りを促します。
そして金星の対応ハーブは、愛を呼ぶために使われています。
ヒミツの魔女レシピ
魔除けと浄化のために
- マロウブルーを燻した煙で、その空間を浄化することができます。
- ココナッツオイルやホホバオイルなどのキャリアオイルに、マロウブルーのハーブを浸して魔女のオイルを作りましょう。これを自分自身に塗って清めると魔除けや黒魔術避けになります。保護の魔術を行う際に、キャンドルや魔術道具を聖別するためのオイルとしても使えます。
【魔除けの軟膏レシピ】
- 植物性のショートニング(手作り化粧品の材料店に売られている植物性バターでも良い)を鍋で弱火にかけて液状にする。
- マロウブルーの葉と茎を投入し、香りが移るまでかき混ぜる。
- ガーゼで漉して耐熱容器に入れる。
※軟膏にベンゾインの精油を数滴加えると防腐作用がある。
※冷蔵庫で保存して1〜2週間程度で使い切ること。
愛と妊娠のために
マロウブルーは愛と妊娠の魔術にも使われています。
- 去ってしまった恋人に戻ってきて欲しい、または浮気をやめさせたいなら、玄関ドアの外か窓の外側に花瓶を置いてマロウブルーの花を飾りましょう。
- 妊娠を望んでいる、または性的不能に悩んでいるなら、満月の光の下でマロウブルーの花の種を集めます。その種は受精力を促進するためのお守りとして使われます。種から魔女のオイルを作って性器に塗ったり、サシェとしてベッドの側に置いておいても良いでしょう。

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