「──あなたの愛は優しく、毎日わたしの中で少しずつ咲いていきます。」
植物情報
ローズは紀元前17世紀から世界中で愛され、使われてきた花です。エジプト、ギリシャ、バビロン、ペルシャ、そして地中海全体で「美の象徴」と讃えられていました。
植物名:ローズ/薔薇
学術名:Rosa spp.
惑星:金星
元素:水
性別:女性
神:ハトホル、ハルダ、エロス、デメテル、キューピッド、アドニス、ハルポクラテス、アウロラ
パワー:愛、超能力、治癒・治療、恋愛占い、幸運、守護
「愛やロマンに関連のある花は?」と聞かれると、ほとんどの人がローズの名前を呼ぶでしょう。
ローズは眺めているだけでも人々をうっとりさせ、癒す力があります。
しかし、美しいと眺めるだけでなく、ローズの特性やその花の使い方を知っていれば、本当のパワーを発揮することができるでしょう。
ローズの魔術的要素と用途
愛
ローズは、魔女が愛の呪文を唱える時によく使用されます。儀式の際に花飾りを身にまとう、またはローズの花を花瓶に刺して祭壇に飾ると大きな力を貸してくれます。儀式の前に棘を取り除いておくことでローズの力は強化されます。
花びらから抽出したローズウォーターを入浴剤としてお風呂に加えると愛と幸運を引き寄せます。
超能力
ローズウォーターを入浴剤として入れるのは愛の呪文にも効果的ですが、サイキックな感性を育むのにも良いとされています。また、香水の代わりとして使用するのもサイキック能力を強化します。
眠る前にローズのつぼみのお茶を飲むと予知夢を見ることができるといわれています。
治癒・治療
ローズの花びら、熟した実はヒーリングの魔術やハーブミックスに使われています。また、頭痛がする時にはハンカチにローズウォーターを染み込ませ
恋愛占い
女性たちはかつて、ローズヒップで特別な愛のネックレスを作りました。そして、ネックレスには葉を3枚残し、それぞれのローズの葉に愛する男性の名をつけました。最後まで緑色を保った葉につけた名の男性と将来結ばれる、という占いです。
幸運・守護
ローズは愛の魔法に使われるだけでなく、幸運を引き寄せる魔術や防御呪文のブレンドハーブにも使用されます。サシェなどにして持ち歩くと防護作用があります。ローズの花びらを家の周りに撒くとストレスを和らげ、揉め事を回避するのに役立ちます。
ローズの色の意味
- 赤─ 愛、尊敬
- 濃いピンク─ 感謝
- 淡いピンク─ 賞賛、共感、乙女
- 白─ 畏敬の念、謙虚、無垢
- 黄色─ 喜び、友情
- オレンジ─ 熱意、欲望
- 赤と黄色のブレンド─ 華やかさ、陽気
- 淡いトーンのブレンド─ 社交性、友情
ローズの育てかた
ローズは太陽の光を好み、水はけがよくバランスのいい土壌を好みます。葉や花が密集し蒸れてしまうのを嫌うので、開花が3分の1になる前の春先に剪定を行う必要があります。
害虫がつきやすい植物であるため、害虫対策に気を配りましょう。ローズを植えた近くに、チャイブ、ナツシロギク、ニンニク、ゼラニウム、マリーゴールド、タマネギ、またはパセリを植えると虫が寄りにくくなります。
強い寒さに弱い性質があるため、冷えすぎる場合は室内に入れる、庭に植えている場合は寒さ対策をしてあげなくてはなりません。
収穫と保存
ローズは咲いたら全て摘み取らず、咲かせる場所とカットする場所を選びながら収穫します。
花びらと葉を茎から離し、重ならないように広げて乾燥させます。完全に乾燥したら、瓶に入れて保管しましょう。
<注意事項>
ローズは美や愛の象徴として世界で受け入れられているとお話ししましたが、全ての場面で美と愛の象徴というわけではありません。
イタリアでは、お葬式の時に全て咲いている薔薇の花束を弔花として手向ける習慣があります。そのため、薔薇の花束を贈る時には全て開花していない蕾が混じった状態の花束を贈ります。
イタリアの人にローズを贈る際は注意してくださいね。




魔女になりたいあなたのための魔術情報サイトです。魔女になるための魔女術、まじない、様々なレシピと魔術的情報を公開しております。