魔女の年間行事と伝統的な祭りの過ごし方

魔女の暦表 魔女概論
魔女として過ごす上で祝祭日の暦は絶対的なものではありませんが、魔女の多くは、現代においても尚、これらの祭り事を非常に重視しています。
イースターやクリスマス、ハロウィンなど、今では一般的担っている多くのお祝いも元々は、伝統的な異教徒の信仰体系に組み込まれていたお祭りでした。
 
その土地や魔女の流派によって年間行事は異なります。日付もその年によって異なるものもありますが、ここでは代表的なものを紹介します。

魔女の暦と過ごし方

魔女の一年の輪

サバト名 開催日

ユール/冬至

12月20〜23日*
インボルク 2月1〜2日*
オスタラ/春分 3月19〜21日*
ベルテーン 4月30日〜5月1日
リサ/夏至 6月20〜22日*
ルーナサ 8月1日〜2日
マーボン/秋分 9月21〜24日*
サムハイン 10月31日〜11月1日

*注:開催日は世界各地で異なることがあり、年によっても異なる場合があります。そのため、開催される日付の範囲を記載しています。

ユール(12/20-23)

冬至に行われるこの祭りは、キリスト教以前のクリスマスの起源ともされています。

衰えた太陽の強化と光の復活を願う祭りです。

ユールとは太陽を表すシンボルでもある「車輪」を意味します。冬至を境に日照時間が伸びていくので、魔女はこの日を太陽の復活点と考えます。

ユールの習慣はさまざまですが、ケルト人はツリーを飾りました。この木は、お守りや願いのシンボルで飾られており、幸せな時間を過ごすための願いを込めて作られています。

木は室内に持ち込まれ、『豊穣のための果物』『肥沃・繁栄のためのナッツ』『富のためのコイン』そして太陽の復活のための『道を照らすキャンドル』やリボンなどで飾られていました。

木のてっぺんには五大属性を表す五芒星が飾られます。私たちのよく知るクリスマスツリーと同じですね。

インボルク(2/1-2)

春の訪れを迎える祭りです。

また、ケルトの文化では治癒と正義を司る女神ブリジットに捧げる祭りでもあります。火を掲げナナカマドの木を捧げ、女神を迎え入れます。

また、新しい年の訪れに備えて、この時期は心身のデトックスに適した時期です。

オスタラ(3/19-21)

春分を祝う安息日です。

昼と夜の長さが等しくバランスが取れている時期です。そして次第に、太陽のパワーが闇を超越する、光の季節を迎えます。

物事の始まり、農作物の植え付けのタイミングであり、繁殖や成長を祝う時期です。

ベルテーンの祭り(4/30-5/1)

別名「ヴァルプルギスの夜」という祭りです。

魔女のお祭りとして最も有名なこの祭りでは、ドイツのブロッケン山にあらゆる魔女が集まって大きなかがり火が焚かれ、魔女達が踊り狂う盛大な宴が催されます。

来たる夏の到来を予告する祭りでもあります。

この時期には様々な精霊や妖精たちも現れるとされており、魔除けを持たずに森に入る人間は危険な目にあうとも言われています。

復活した太陽の輝きが農作物を育成することを祝い、かがり火から生じた灰を堆肥として撒き、豊穣のための準備を行います。

リサの祭り(6/20-23)

夏至の祭りです。日照時間が最も長くなり、太陽が最も長く輝く転換点と見なされているこの時期は祭りの頂点でもあります。

闇に打ち勝ったことを祝い、生命の象徴たる太陽を讃え、これから冬を迎える間にもこの活力をキープできる様にと祈ります。

太陽が最も輝くこの時期にはハーブのパワーも最大化しています。夏至に摘んだハーブをさらにかがり火で燻したものは「ミッドサマー・ハーブ」と呼ばれ、その薬効も非常に高まるとされていました。

ルーナサの祭り(8/1~2)

ルーナサは太陽神ルーフを指しています。収穫の尊厳と重要性を象徴する、ウィッカン(近代魔女宗)の代表的なお祭りです。

神の姿をパンに焼いて食べることで、この祝祭日を迎えます。

穀物の脱穀のタイミングでもあるこの時期は、不要なものを捨て去り、悪しき習慣を手放し身軽になることで、自身の実りと向き合うのに適した時期でもあります。

マーボンの祭り(9/21-24)

秋分の日に行われる祭りです。

この日を境に太陽が現れる時間が短くなっていきます。

今までの太陽の恵みに感謝を示し、今後は本格的な厳しい冬の到来で暫く闇に支配されるという理解のもと、明と暗、生と死などのバランスを祝います。

サーオインの祭り(10/31-11/1)

ハロウィーンとして知られている祭りです。

この日は異界と現世の境界が薄くなり、異界の魂がこちらの世界にやってくると考えられています。先祖や亡くなった人たちの命に敬意を払うためのお祭りです。日本のお盆と通じるものがありますね。

火を焚いて祖先の魂を迎えいれますが、火には悪いものを払うパワーもあるため、火を焚くことは魔除けの意味も込めて大変重要視されるのです。

 

必ずしも暦に従う必要はない

所属する魔女団体で祝う行事としている魔女もいれば、単独で祝っている魔女もいます。どのようにこれらの特定の祭りを祝うと決めるかはその魔女次第です。

この暦を完全に無視して魔女として生きて行くことも勿論可能です。

ただ、多くの魔女たちは暦表を参照して、それぞれ祭りの時期に合わせた過ごし方をしています。

 

何をルーツにして作られているか

魔女の暦(祭)はローマ人、古代ギリシャ人、北ヨーロッパのゲルマン文化、ケルト人による祭りを組み合わせており、複数の文化に根ざしています。

そのためこれらの祭りは世界的に統一されているものではなく、日付や名称がその土地により異なっていることがあるのです。

主な8つの祭りのすべてを組み合わせ、多くの土地の魔女が信じるすべてのお祝いを尊重するための方法として、一年の輪(魔女の暦表)が出来上がりました。

 

 

 

 

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